2018-03-14

俺の棚からひとつかみ ③ 『THE FRANK AND WALTERS/After All』

90年代後半。渋谷系ど真ん中にいた自分。

あ。違う。渋谷のど真ん中で働いていた自分。

そうH渋谷の邦楽コーナーに僕はいた。

だから少しは渋谷系を語る資格はあるのかなぁなんて・・・・

しかし。

しかしだ。

実はあそこは同じ邦楽コーナーの中で

(伝説のバイヤーOさんが始め、のちのスエミツスエミツだっけ?ミッちゃん元気?最後喧

嘩別れしちゃったね!にバトンタッチした瞬間の着任なので、Oさんとは直接の面識はない

ですが)イケイケな渋谷系コーナーと

いわゆる普通の徳永英明とか売っていた邦楽コーナーが存在していたのです。

で、ぼかー後者です。

いけてない方。いけてない方で、グズグズしてました。(当時の皆さんスミマセン。)

なんで語る資格はないかもしれませんがまあまあってことで。

で、改めて渋谷系って考えると実はあのH時代の頃、すでに末期というか過渡期というか

次の形態に変わっていた様な。

ピチカート・ファイブにフリッパーズ・ギターそしてオリジナル・ラブ

(等だいぶ、ざっくり・・)から派生したようなサウンドのバンドが、後から後から

普通のと言ったら失礼かもしれない、普通のバンドまでが『渋谷系』と括られ始めた。

そう、どちらかといえばそれから遡ること数年が最高潮の瞬間だった。

各国(特にイギリス)から届くご機嫌なサウンド。

それらを探し手にいれた瞬間の高揚感。

特にまだHに入社前に国内大手CDチェーンである新☆堂でバイトしてた。

(こんときも友達がCD買う際勝手に社販とかして怒られてました。スミマセン)

その時知り合ったM君やF君らと渋谷によくレコード買いに行っていた時期が

一番面白くかつエキサイティングだった様な気が・・・します。

(余談ですがフミさんを知ったのもその頃)


そんな時、いつものレコ屋ツアーの際、F君がうわごとの様に『FRANK  AND』『FRANK

AND』・・・『きっと次はこれが来るんだよ!』とつぶやきながらレコ屋に駆け込み

店員さんに『FRANK  AND WALTERS』ないですか?と質問。

店員さん『は?なんですか?わかりません』

そんな会話を横で眺めていた思い出。

まあそれはそれとして。

結果的にも、個人的に渋谷系といえば『FRANK  AND WALTERS』は外せません!

現在も活動中の彼ら。1stアルバムからのカットはいずれも名曲。

ジャケットのデザインも統一され好感度UP!

曲によってはエドウィン・コリンズのプロデュースもありますが

今作はイアン・ブロウディの鉄壁ともいうべきプロダクション。

ガタゴト道を走るオンボロなトラックの様な荒削りな3ピースサウンド(おまけにシャッフ

ル・ビート)は

今でも(いつでも)僕の心に響くのです。




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