2015-12-27

NO/落陽 について書く


彼らの名前を目にしたのは何時頃だろう?
1st CD「東京バビロン」が関西のレーベル『LOVE OVER VOLTAGE』からリリースされた頃だろうか?
小岩BUSH BASHでのライブにBREAKfASTらと共に出演した際に初めて観た様な記憶が。
圧倒的な演奏力とサウンド、そしてキャラクター。
パンク・ロックはもちろん。それ以外から受けたであろうセンスに一発でノックアウトされた。
そして1st音源やライブそれらが、確信に変わったのは
『BLACK HOLE』からの7'「全てが遅れてる」。
レーベル・オーナーである小坂君ともご縁があり自分達のWeb Shopにて取り扱える事に。
更にたげすのThe Deathでの活動が開始され個人的にNOと共に目が離せない存在になって行った。
しかしそんなThe Deathのライブ前にリハーサルを終え会場近くの居酒屋でリラックスしていたメンバーと偶然会い、ほんの少し話をする機会があり
たげすの口からNOが活動停止している事や曲の作り方を見直している事を聞く。
けして全てがうまく行っていた訳では無いのだなとしりほんの少しモヤモヤしながらライブを観た。
それから数ヶ月たち、たげす本人より新作の取り扱いの依頼を頂いた。
期待感の高まるジャケット・デザインはもちろん。
その時サウンド・クラウド上にUPされていた2曲は期待以上の内容だったのは言うまでも無いNOのサウンドだった。
そして今回音源を扱わせて頂く際に個人的にはっきりさせておきたかった
いくつかの事をメールにて質問させていただいた。

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・結成はいつですか? 
2007年です。CUTTERSという前身バンドがいて、4人編成でした。一人メンバーが抜けた事がきっかけで残ったメンバーで結成しました。
 ・活動を控えていた時期があったと思いますがそれはどのくらいですか?
 2015年の頭から6月位までの約半年間はライブを休んでいました。
 ・それはなぜですか? 
今回の音源用の曲作りの為でした。 なかなかライブをしながら曲作りをするというのができなかったのと、ライブ自体がマンネリになっていていけないなと思っていたので何か刺激が欲しかったのもあります。
 ・余談ではありますが当初メンバー3人で共同生活をしていると聞きました。現在も3人で共同生活をされていますか?
 今はベースのたげすとギターのしげる、john doeというバンドの35viciousの3人で共同生活をしています。
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 【たげすによる『落陽』収録曲解説】
 1.泡 
一時期アメリカシアトルのla machine
っていうペタペタなダブみたいなバンドが凄く好きで作った曲。友達にもこのバンドを聴かせたけど誰もコメントしてくれなかった。

 2.チューニング 
しげるの曲なんだけど俺がイメージしてたNOのやりたいことをやってくれてて嬉しかった
 3.ACE 
しげるの曲。歌詞は友達が意外と壮絶な恋愛をしていてそれに感化されて書いた。 映画『ライフオブパイ』を見てなんかその友達の逸話に似てる気がしてそれも参考にした。
 4.庭
 普段仕事をしていてぶつかる壁みたいなことを歌っている。 曲は普段慣れないリズムで作ってみました。
 5.密室 
スクリーマーズ・ミーツ・ワイパーズみたいにしたかったんだけど、思ってた以上にエモくなっちゃいましたね。 歌詞は仕事をしている時に監禁状態みたいになって、その心細さをベースに作った。 ちょうどその時大江健三郎の『芽むしり仔撃ち』を読んでいてより一層孤独な気分に浸りながら書きました。
 6.スコープ
 映画『アメリカンスナイパー』を見て歌詞をかきました。 曲は特に何も考えずに作ってしまったのですが、ディアンジェロを真似しようと思って作った中間の展開がお気に入りです。 



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先にも書いたがパンク・ロックのみにとどまらないそのセンス映画や小説そしてまさかディアンジェロの名前までも・・・・筋金入りのパンク・ロッカーもめちゃくちゃ憧れるが、普段から沢山スタイルの音楽を好む自分にとっては彼らNOの様なバンドの存在は無くてはならないと心底思っているだけに今回の依頼はとにかく嬉しかった事件のひとつ。
本来ならお会いしてお伺いしなければならないところ快くメールでの質問に答えて頂き且つレビュー等での使用も含め承諾してくれた、たげす氏に改めて感謝させて頂きます。(本文中は敬称略させて頂いております。)

お店の商品ページはこちら→ (CD) NO / 落陽 (new)

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