2014-06-29

2014年6月29日

Untitled

今年もまた、ここのさるすべりが咲く頃になるなあ。


きょうは肉の日(29)ですね。
あれ、これなんだか読んだ覚えがある、というひとはこちら→ 
(そうじゃないひとも、もちろんどうぞ)
千葉に引っ越してきて3年かあ、早いなあ、と思っていたら、2年でした。
あれれ。
そういえば去年も同じようなこと書いていたみたいで、
つまりとても、なじんでいる、ということです。
酒屋のおかあさんともなかよくなってきたり、近所に雑貨屋さんができたり、
立ち飲み屋の店長はちがうひとに変わったけど、やっぱり顔なじみになったし。
入れかわり立ちかわりつつも、続いていく、毎日の暮らしです。

わたしたちは、トラベリング・バンドでした。
20代、30代のころは、全国ツアーで大忙し。
知らない場所でたくさんの出会いを重ね、そして別れを経験してきました。
そしてもう、2人とも、40代。
ツアーが続いてくると、バンドの関係もぎくしゃくしたり、
しまいには解散、なんてことがあったら大変だ。
そろそろ、バンドの集大成、代表作ともいえる作品づくりにかからなければ。
これからの10年、何をしていくのか、
何を大切に考え、行動し、
誰と手を取り合い、助け合って生きていくのか。
終活、というにはまだ早いかもしれないけれど、そういう時期が来た気がします。

来月、再来月あたり、
20代のころ、誰も知り合いのいない九州に移り住んだときのような、
大きな「変わり目」が、どうやらわたしたちにやってきそうです。
変わることはわかっているものの、どう変わるのかはまだわかりません。
心配性のわたしは、すぐに落ち込んじゃうけど、
でも、
未来のことがわかっているひとなんて、この世にいるのかな!
(石井ゆかりさんの占いでは7月はみんなの「転機」だそう)
おお、みんなと一緒だったらきっとがんばれる。
きっとそう。
そしてまたこの家で、このまちで、
きょうからまた、新しい1年の始まりです。
いろいろあたらしいことが決まり次第、お伝えします。
これからもわたしたち2人、そしてお店のことも、
どうぞよろしくお願いします!

では恒例のもつ屋へ〜

2014-06-08

The New Mendicants Japan Tour @ Shibuya 7th Floor


なつかしい歌声に、会いにいってきました。

ノーマンには同じ場所で、グラスゴーの3人衆として去年会ったばかり。
ジョーについては、
ジョーのことになると、わたしは少し感傷的になってしまうのでまた後で。
Teenage Fanclubと、Pernice Brothersという、
大好きなバンドのメンバーが、こうやって一緒に日本にやってくるなんて、
こんな素晴らしい奇跡みたいなこと、いったい誰が想像しただろう!

メガネのおじさんふたりが、ならんですわって、
いままでずっと、お互いがこつこつ作り上げてきたポップ・ソングに
尊敬と友情と、その歴史に敬意をはらいながら、
ハーモニーをかさねあわせていく。
アコースティック・ギター2本だけを伴奏にして、
ノーマンのヴォーカルが、円熟してとってもいい味をだしていること、
ジョーの声がむかしと、ぜんぜん変わってないことに気づいた。
あんまり変わってないもんだから、
毎日のようにジョーの歌を聴いていた、20代のころの思い出が
いっしょになって戻ってきて、ちょっとだけ泣いた。

台風のときこわれるかとひやひやした、田んぼのなかのアパートのこと。
ウォークマン聴きながらバイクで走った、お店までの国道。
いっしょにはたらいて、遊んだみんなのこと。
たくさんの楽しい思い出と、たくさんの辛かった思い出。
人生のある時期にぴったりと寄り添っている音楽は、
もう音楽という枠をこえて、わたしの一部分でもあるのだ。

そんな大切なことをおしえてくれた、素敵なライヴでした。
ノーマン、ジョー、本当にありがとう!
音楽ってやっぱり最高だー







2014-06-01

Papercuts / Life Among The Savages

先週ぐらいから、いろいろ新譜が入荷してきました。
少しずつピックアップしてご紹介していきたいと思います。



Beach HouseやVetiverの作品に参加したり、
Cass McCombs、去年はGalaxie 500のDean Warehamのソロのプロデュースしたりしている、
Jason Queverによるソロ・ユニット、Papercutsの新作5作目のアルバムです。

これまでもそのドリーミーなサウンドと、せつないメロディで
ファンのこころをキュンとさせてきたペーパーカッツ。
今作からSub Popを離れ、L.A.の新しいレーベルEasy Sound Recording Co.に移籍。
(このレーベルにはVetiver、The Donkeys、Little JoyのヴォーカルRodrigo Amaranteといった
とってもいいアーティストが所属で気になる!)
それも理由のひとつにあるのかもしれないけれど、
とにかく、前作までに聴くことのできなかった、つよいつよい歌が聴くことができます!
オーケストラによるアレンジをふんだんに使い、メランコリックでありながらも
明るく、芯の強いメロディは、多くのアーティストとの共演や共作、
出会いから生まれたものなのかもしれない。
とくに耳を奪われるタイトル・トラック「Life Among The Savages」(サイコー!)は、
Beach HouseのAlexがアレンジで参加していて、
美しいメロディをよりひきたてる素晴らしいサウンド作りに一役買っています。
同じくサンフランシスコに住むKacey Johansingがコーラスで参加。
美しいチェンバー・ポップ・ソング集です。本当におすすめ!
ぜひ聴いてみて下さいね。



お店の商品ページはこちら→ Papercuts / Life Among The Savages

今回とにかく自分が欲しくて、アナログの問い合わせをしてみたのですが、
アメリカのレーベルから返事をもらえませんでした。ザンネン。
輸入盤のCDも割高になっているので、この国内盤が手軽でいいのではないか、
と考えお取り扱いすることになりました。
これからも、畳三畳(のつもりで営業中)のうちのお店でもできそうで、
すごくピンポイントに、でもすごくいい新作をちょこちょこ増やしていきたいなあ、
そう思っています。
お店はこちら→ Classics Records